夏休みだ！

前回の更新から非常に長い時間が経っていたような気がしたが、一ヶ月半しか経っていないことに驚いた。取り急ぎ、前期の試験をすべて合格し夏休みに突入したことをここに宣言したい。いろいろ思うところがあったので、その背景として前回からの間にあったことを書いていく。

期末試験

まずスーパー躁記事の後、中間試験の結果発表があったが、感触以上に点数が悪かった。平均にも届かないと流石に心にクルものがある。他の学生は薬理以外にもかなり過密スケジュールな時間割になっていて、自分には時間的なアドバンテージがあって、さらにそれなりに勉強の手応えを感じていた状態で、である。

ここから期末までの気持ちが落ち込んで仕方がなかった。「俺は時間をかけて勉強してもテストで点を取れない無能だ」「俺はデキが悪い人間で、医学部の中で劣っている」というような自責に負けてしまっていた。さらに期末試験が近づくと、不合格になるのではないかという不安に押しつぶされた。「時間的に余裕があったのに、不合格になってみっともない」「ダメな人間だと思われてしまう」という気持ちが前述の自責と相まって、マイナスな考え方が支配的になっていた。

気持ちの落ち込みは、パフォーマンスに大きな悪影響を与える。こういうような不安が、支配的になると目の前のことに集中できなくなるのだ。「俺にはできない」「覚えられない」と思うようにもなって、余計にできないような気がしてくる。勉強しても頭に入らないのであれば面白くもなく「嫌」という気持ちも強まって、サボりたくなる。実際に結構な時間関係のないこと（具体的に趣味で作っているターミナルエミュレータのコードをいじったり、Reactについて調べたりとか）に時間を取られた。

なので勉強時間自体はかなり取っているつもりでも、漫然としてしまい、密度は低くなり、サボったりと、成果の上がらない日が多かった。この状態は結局期末直前まで続いた。

一通り試験範囲は学習してはいたが、試験に望むには不十分な学習状況。そんな期末試験の前夜はひどく取り乱した。夜の午前2時くらいだっと思う。徹夜するつもりで勉強してたが、あまりの不安感にまたパニック発作を起こすんじゃないか、と思った。*1

状況的には要素は揃っていたと思う。そして実際に「それ」に近いものは起きていたのかもしれない。とりあえず気を散らす必要があると思って、ニコ動のただてるのパワプロの動画を観た。好きなシリーズで無心で見られる動画だ。少し見てから、寝ようと思った。徹夜するつもりとは言え、眠気はあったからだ。寝て起きれば状況は変わるかもしれないと思った。

結局3〜4時間寝たら、前夜の不安が嘘のように晴れて、目覚めの良く、最後の詰め込みをして試験に望むことができた。

翌日はさらに公衆衛生の試験で、薬理があったので無勉強だった。寝不足で厳しいかと思ったが、不思議なことにかなり集中して勉強できた。アレコレ不安なこと考えることなく、目の前のテキストをただただ頭に詰め込むことができた。そんな感じで公衆衛生は一日しか時間がなかった割には、そこそこの感触があった。

問題は薬理の方で、中間で7割取れているとは言え、5割必要で、選択問題が多かっただが、どれも自信をもって回答することができなかったのだ。試験が終わってから彼女と浴衣で花火を観に行ったり、サークルの仲間とバーベキューしたり仮の夏休みを楽しんだが、ずっと気が気でなかった。それが今日、蓋を開けてみればどちらも合格していた、という感じである。

思うところ

とらわれについて

不安やストレスについて考えて向き合っていたつもりでも、ずっとそれらに「とらわれ」ていた。一度「とらわれ」てしまってそれから抜け出せないと、下手をすると、一日中「とらわれ」たまま何をするにも中途半端に終わってしまう。特に期末前はそういう時間、日が多かった気がする。

あと、自分はどうやら「何かしなければいけないことを、必要以上にしなければいけないと思ってしまう」性格があることが分かってきた。勉強するためには別にそこまで「勉強しなければいけない」と思う必要はないのである。ただ反射的に、深い意味もなく、犬が「お座り」と言われて座るように、勉強しても良いのだ。全くそういう気持ちが無くてもいいという分けではなく、必要以上に「しなければ」という思いを持つことはないのだ、ということだ。

こういう自分の認識の仕方を意識すると、すこし物事が違って見えたりする。そういう「しなければ」という気持ちに「とられて」いることが分かったら、少し肩の力を抜くことができるかもしれない。実際に、公衆衛生はそういう「しなければ」とか「ダメだったらどうしよう」とかの気持ちはほとんどなく、淡々と頭に流し込むことができた（同時に学習の喜びも薄かったが）。

気持ちに波について

また、今は前回同様ハイな状態で書いているが、「気持ちには波がある」ということを知っていることは非常に重要だと思った。凹んでいるときには「寝て起きれば良くなってるかもしれない」と思うことができれば素直に早寝するという選択ができるかもしれない。

評価について

自分を攻めないことは他人を攻めないことと、表裏一体であることが分かってきた。最近少し、いろいろなことがどうでも良くなりつつある。どうでもいいというのは、とても良い意味だ。以前は他人の行動や発言が気に食わないと思うことが多かったが、それが減ったのだ。そうなると結構良いことがあって、これまで気に食わなかった自分が、なんとなく許せるようになってくるのだ。

これは前述の「しなければ」という気持ちが強い性格に通じる部分が大きいかもしれない。いろいろなことをもう少しどうでもいいと思うようになれば、考え方や行動の幅が広げることができるのではないか、とも思う。逆にそういう「気に食わない」みたいな気持ちはあっても、特になることは少ないと思う。というか、これまでが過剰で厳しすぎたのかもしれないけど。

そんなこんなで 

ハッピーな感じで夏休みを迎えられて非常に良い気分なわけです。試験が終わったのに、試験前に夏休みにやりたいと思っていたことが全くやりたくならない症候群とかあるけど、とりあえず今回のところは概ね書きたいことを書けたのでこの辺で。

*1:過去に一度だけパニック発作に陥ったことがある。そのときは当時の彼女の家のベッドにいて頭を抱えて「逃げ場がない、逃げ場がない」と言っていた。このまま死ぬんじゃないかと思った。言葉にするなら「不安の嵐」と呼びたい。どうしようもなくなって、彼女に「とりあえずなんか喋れ」となんか喋らせていたら、10〜20分くらいで良くなった。その後のことは詳しく覚えていない。